カンボジア人のマンさんは、まだ熟していない、小さなマンゴーが好きです。熟したマンゴーの果実の中には大きく固い円盤状のタネが入っていますが、熟していないマンゴーの中にあるのは、白く柔らかなタネなので、果実をどんな風に切っても切れます。切った断面は薄い緑色。私も一口食べてみましたが、固くて青臭くて酸っぱくて、そのままでは、それほどおいしいとは思えません。
ではどうするかと言えば、クノールのチキンパウダーをつけて食べるのです。
そうすると意外においしく食べることが出来ます。さてそこでチキンパウダーとは?ということになりますよね。メーカーはクノールなので、日本でも味の素の会社がクノールの製品を出しています。しかし、日本にはチキンパウダーはありません。「チキンコンソメ」というのはありますが、それとはちょっと違うようです。
チキンパウダーは、バーベキュー味のスナック菓子に振りかけられているような粉で、ちょっとなめてみるとメチャメチャおいしいのですが、体に悪いだろうことは火を見るよりも明らかです。それでもまだ青いマンゴーにこの粉をつけてかじってみると、アジアの湿った空気の臭いを感じるようで、これはこれで悪くないなと思えてきました。
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